十五.本音。

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「はい。僕はネックレス君の記憶を見ただけですけど、彼女はこの石がとても似合っていました。美しく、気高く、他人のことを思いやれる人のようです。二人とも、もう一度よく考えてみてください。彼女はきっと、誰のことも責めていない。そして、皆の幸せを願うような人ではなかったですか」  柳さんの言葉は、私の心に真っ直ぐに響いた。  天使性を持つセレスタイトが愛した、私たちの幼馴染であるほたる。誰よりも透明な心を持っていて、誰にでも優しかった。  そして、私たちを好きでいてくれた。唯一の居場所だって、思ってくれていた。  そんな彼女が、今の私たちを見たらどう思うだろう。今の私たちを見たら悲しむに決まっている。  でもそんなことは、ずっと前から分かっていた。分かっていたのに、どうすることも出来なかった。
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