十五.本音。

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「……私たちは、これ以上傷つくことを恐れて……ほたるを言い訳にして、逃げていたのかもしれません。そうすることでしか、自分を保つことが出来なかった」 「きっとほたるさんは、それさえも許してしまうでしょう。そして、全てを受け入れた上で、こういうと思いますよ。駆くん、もう一度サッカーをやって。陽咲ちゃん、もっと笑っていてって。……違いますか?」 「違わないです。柳さんは俺たちよりも、ほたるのことが分かっているんスね……。なんでだろ」 「恐らく、僕が客観的に見ることが出来るからですよ。人は自分のことになると、何も分からなくなるものですから」
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