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「うーん、じゃあ、とりあえず先に行っているッス! これ、俺の電話番号ッス。洗濯が終わったら連絡ください!」
駆はメモ帳に自分の連絡先を書くと、一枚破って柳さんに手渡した。あ、ちょっと、うらやましい。
「分かりました。ご連絡しますね。それでは、また後でお会いしましょう」
「はい! じゃあ陽咲、行くぞ!」
「あ、うん。分かった! 柳さん、ではまた……」
私は柳さんに小さく頭を下げると、柳さんは手を振ってこたえてくれた。
駆と一緒に部屋を出て、裏口から外にでる。二人で自転車に乗って、澄ノ島神社までの道のりを並んで走る。
「ねぇ、駆。私たちが二人で神社に行って、何か分かるのかな? やっぱり柳さんがいないと何も分からないんじゃない?」
「うん、そうなんだよな。でも、いてもたってもいられなくて」
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