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「――そうですか。おもちゃは沢山あるので、少しくらい借りても困らないと思います。私から宮司に言っておきますよ」
「ああ、ほんと? ありがとう、とっても助かるよ。じゃあさっそく、おもちゃを借りにいってもいいかな?」
「どうぞ。……じゃあ、私はこれで」
奏ちゃんは箒を持ったまま、どこかに行ってしまった。私たちはふう、と小さく息を吐いた後、プレハブの建物へと向かった。
「奏ってさ、幽霊の姿が見えるんだったよな。俺たちと話している時も、見えていたのかな」
「うん、想像すると怖そうだけど……友達だって言っていたから、怖くないんだろうな」
「そうだな。いつか俺たちにも心を開いて、話してくれたら嬉しいよな……」
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