十六.手がかりを求めて。

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「ねぇ、今から、ほたるのところに行こうか。私が君の代わりに伝えあげる。ほたるに……。ううん、それよりまず、ほたるのお母さんと、話に行こう」  私は、彼にそう話しながら、決意を固めていった。  私は、知りたい。どうして、女将がほたるにあんなに冷たかったのか。  どうして今更、母親ぶって看病を続けているのか。知りたい。  それに、伝えたい。  この子の怒りを、悲しみを。全部ぶつけてあげることが、唯一今の私に出来ることなんだと思った。
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