十八.一週間後。

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「だから、そんなに寂しく思うこともないって。陽咲には俺もいるしさ」 「え? う、うん」  駆のストレートな言葉にどう反応したら良いか分からなくてどもってしまった。二人の間には、今までにない空気が漂う。 「ごめん、今の言葉に深い意味はないから……」 「そ、そうだよね。分かっているよ。ちょっと過剰反応しちゃっただけで」  ネックレスの記憶を辿った日に、本当の駆の気持ちを知った。初恋はほたるだけど、今好きなのは私かもしれないということ。自分の気持ちが分からなくて、悩んでいるということ。  そしてその駆の葛藤が間接的に、ほたるを追い込んでしまったこと。  いろいろなことを知ってしまった今、私達は、以前のような関係には戻れないのかもしれない。
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