十八.一週間後。

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 そう思うと、少し寂しい。……いや、少しじゃない。すごく寂しい。  私がため息ばかりついているのは、この寂しさを感じているというのもある。  今まではなんとも感じなかった沈黙ですら、重くてつらい。 「……俺さ、本格的にサッカー部に復帰したんだ。ずっとサボってたから体もなまっていて、正直キツイ。部員の目も厳しくてさ」 「そうなんだ。大丈夫? 無理してるんじゃない?」 「無理していない、といえばウソになるけどさ。無理しないと、何も始まらないから」  そう言って、真っ直ぐに前を見つめる駆がとても凛々しく見えた。何かを吹っ切ったような、清清しい表情をしている。  駆はまた前を向いて歩き始めている。彼の横顔を見てそう確信した。
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