十八.一週間後。

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「日曜なのにバイトがあるなんて珍しいな」 「うん。今日は忙しいみたいで、猫の手も借りたいくらいなんだって」  私達は立ち上がり、体についた土を払って自転車に乗る。  途中まで行く方向は同じであるため、二人で横に並んで走っている。寂しく感じるのは、一人、足りないからだ。自転車に乗ってどこかに行くときは、いつも三人だったから。  ほたるを守るように挟んで走るのが、子供の頃からの決まり。 「……またいつか、三人で自転車に乗りたいよな」  駆も私と同じことを考えていたようだ。言葉を交わさなくても、想いは同じ。  私達はほたるが目を覚ますことを、ずっと願っている。 「その日が来るまで、私、精一杯頑張る」
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