十八.一週間後。

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「頑張るって、何を?」 「勉強、遊び、バイトとか、何でも。ほたるが目を覚ましたとき、心からの笑顔でおかえりって迎えてあげたいから」 「……いいな、それ。陽咲らしいな」  今なら分かる。これまでの私の考え方は間違えていたって。  辛かった。苦しかった。どうしたらいいか分からなくて、ずっと逃げ出したかった。  見えない出口に向かって歩くのが、ずっと怖かったんだ。  でも、あのネックレスは言ってくれた。私はほたるを照らす太陽だって。太陽に照らされているときが一番幸せそうだったって。  私は大した人間ではないけれど、もう一度ほたるの太陽になりたいと思った。ずっと照らしてあげる。ほたるがもう道に迷わないように、ずっと傍で光っていてあげるから。  だから、ほたる。早く帰ってきてね。
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