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ビックリしてまたお米が喉につまりそうになったけど、いそいでお茶を飲んだのでセーフだった。
「そう。駆くんにもお礼を言いたいわね。二人のおかげで、女将はもう一人の子供と再会できたって聞いたの。まさか柳様がそうだとは思わなかったけどね」
「いや、私は若女将に感謝されるようなことはしていないです。……えっと、実は私もお礼を言いたくて。その、いつもほたるの味方でいてくれて、ありがとうございました」
「……女将とほたるちゃんのことも、全部聞いたみたいね。私なんて、何もできなかったわよ。結局女将がほたるに向きあったのだって、ほたるが死のうとしたことがきっかけだったしね。女将がようやく母親らしくなったのは嬉しいけど、でも悔しかった」
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