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若女将の提案はありだと思うけど、実行できる気がしない。なんとなく女将に柳さんの連絡先は聞きづらい。ほたるに冷たい態度をとっていた女将の姿を見てしまったからだろうか。
「まぁ、また島に来てくれたときに聞いてみますよ。あ、そろそろ忙しくなる時間ですね。ゆかりさんたちのところに行ってきます」
「あら、ついつい話し込んじゃったわね。私も仕事をしなくちゃ。今日は日曜なのに来てもらってごめんね。助かるわ」
「いえ、私なんかでも役に立てるなら嬉しいです! では、行ってきますね」
若女将に挨拶をして事務室を出る。調理場に戻ると、刺身などの料理がずらっと並んでいた。
ゆかりさんを始めとして、仲居さんたちも集まっている。
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