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「どうしてここにいるかということですか? それはずばり、しばらく澄ノ島に滞在するからですよ」
さらりと衝撃の事実を口にしたのに、柳さんは何事もなかったかのようにお刺身を食べる。駆も食べている。驚きすぎて箸を持つ気になれないのは私だけだった。
「ここに滞在するって、大学は大丈夫なんですか?」
「はい。卒業に必要な単位はほとんどとっていますし、時々東京に戻れば問題ありません。大学のことよりも父親を説得するのに苦労しましたよ」
「柳さん、さすがッス! これからどこに住むんですか? 旅館ですか?」
「いえ、澄ノ島神社に住み込みで働くことにしました。あの場所で暮らしたら、自分の力をもっと強くすることが出来るんじゃないかなって思ったんです」
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