十八.一週間後。

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「絵本さん、貴方が持っている柳慶に関する記憶を、もう一度見せてください」  ああ、やっぱりドキドキする。言葉には出来ない緊張感。それはきっと、柳さんの手に触れているというだけじゃない。  自分以外の誰かの記憶が体の中に入ってくる。まるで映画を見ているかのように、色鮮やかな景色が目の前に広がる。  君は、どんな景色を見せてくれるのだろう。どのように生まれ、どんな風に読まれてきたの? そして、君の目には何が映っていたの? ――私の問いかけに答えるように、頭の中に絵本の記憶が流れてくる。
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