十九.一年後。

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 例外なく白いシャツ。肌の色は、去年よりも落ち着いている。彼が座っているその場所は、確か私が初めて彼に話しかけた場所だ。 「柳さん、どうしたんですか? こんな所で」 「やあ、こんにちは。良かったら一緒に座って、この景色を眺めませんか」  私は自転車を停めて柳さんの隣に座る。そういえば、白いワンピースを着ていたときは、ハンカチを貸してくれたっけ。 「今日もこの島はとても美しいですねぇ」 「私もそう思います。……今日は神社でのお仕事、もう終わったんですか?」 「今日は叔父さんにお願いして、休みにしてもらいました。交換条件として、このあと奏さんに勉強を教えるようにって言われました」
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