十九.一年後。

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  今起きていることに、頭がついていかなかった。柳さんが私に手作りのプレゼントをくれて、それが私のネックレスとお揃いの石で……。  柳さんは、今日これを作るためにわざわざ休んだの? そもそも、なんで私にプレゼントをくれたのだろう。  訳が分からなくて、私はただ柳さんの顔を見つめることしか出来なかった。 「もしかして、気に入りませんでしたか?」  柳さんの眉尻が下がる。うるうるとした瞳で私を見ている。 「まさか、そんな! 柳さんからプレゼントをもらって嬉しいに決まっているじゃないですか! ただ、ビックリして。どうして私にプレゼントを……?」 「良かった。超ダサい! って思われたかと思って。プレゼントを贈った理由はですね、一年前の感謝の気持ちを伝えたかったからです。実は一年前の今日は、君と僕がこの場所で初めて話した日なんですよ」
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