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もう、ほんとやばい。
今日の23:59が締切だってのに、アイデアが全然浮かばない。
「たーけやーーーー」
眠い。時間ない。あと１２時間しかない。別の仕事もあるのに。
「さおだけーーーー」
周りの人はドンドコレベルアップしていくのに、俺だけずっとレベル足踏み状態。
「たーけやーーーー」
文体の力も、構成力も、オチの付け方も全部未熟。もう何から手をつけていいかわかんない。
「さおだけーーーー」
ほんと、誰か助けて！
「たーけやーーーー さおだけーーーー」
……うっせえ！
ダンダンダンダンダンッ！
ドドドドド！
ガチャッ！
「おい！ さっきからうっせーんだよ！」
「たーけやーー……」
キキー。 ギィッ！ バタン！ タッタッタッ
「あ、申し訳ありません。何かお気に触りましたでしょうか？」
「締切前でテンパってんのに、うっせーんだよ！」
「それはそれは、お疲れ様でございます」
「いいから、どっかいけよ！」
「申し訳ありません。ですが、もしかすると、お役に立てるかもしれませんよ？」
「何言ってんの？」
「はい、私どもが販売している、さおだけなんですが、ただのさおだけでは無いんです」
「しらねーよ。さっさとどっかいけ」
「えっ？ いや、もうちょっと話を聞いていただけ……」
「時間ねーの！」
「１分だけ、お願いできませんか？」
「なんだよしつこいなあ！」
「時間が無いようですので、ストレートに。このさおだけ、締切を伸ばせるんです」
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