コトバの距離の計り方

8/9
前へ
/9ページ
次へ
「そろそろ、Bパート始めます」 もうすぐ出番だ。 考えないと。 日常ではなんとなくで済ませている部分だけど、直感力で芝居がなりたたない私は小学校からの顔見知りという感覚だけでは台詞にそれが乗らない。 感覚の部分、心理距離を物理的距離に置き換えないと。 私だとしたら、親友だったら肩が触れ合うくらい、近しい友達ならどちらかが手を伸ばせば相手に届くくらい、友達と言って支障がない程度ならお互いが手を伸ばせば届くくらい、雑談が可能な程度の知り合いならさらにお互いが一歩踏み込めば届くくらい、多分今回はこの範囲に収まる。 キャラ同士の関係と分岐としての役割を考えると両者が手を伸ばしてさらにどちらが一方が軽く一歩踏み出せば届く距離かな。 これを加味して最初の名前を呼ぶところが大切。 私が考えられるのはここまで、台詞が来た。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加