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「智徳さーん、ここ、ウ、リ、専だよ」
「わかってはいるのですが……」
「貸切、希望してるんでしょ?」
「え……あ、はい」
「だったら、多少のスキンシップくらいないと、俺も一日一緒になんていられないよ」
「そうですよね……はい」
三回目の来店でやっと智徳のそれを扱いてやると、終始身体を硬くして緊張していたが、やがて息が荒くなり「あっ」という悲壮な声と共に爆ぜた。白濁にまみれた手を拭っていると、智徳は申し訳なさそうにうなだれてしまう。
「……すみません」
「なにいってんの。これが本来俺の仕事なんだけど」
いつまでも赤面している顔にちゅっとキスをした。やはりいちいちびっくりしている。
「智徳さんて、俺より結構年齢が上だと思うけど、かわいいですね」
「かわいい? いえ、アラシさんのほうがずっと素敵です」
それはそうだけれど、そういうんじゃなくてだな、説明しづらいけれど。
「智徳さん」
「は、はいっ」
「これからは貸切にしてもいいよ、俺のこと。もし希望してくれるなら、店にも話つけておくから」
「ほんとうですか? ありがとうございます」
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