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幼馴染が京太郎の隣に座り込む。
「京太郎は耳に一体何がつまってるの?」
「だけど好き」
「子供は3人」
「一姫二太郎」
三姉妹が次々に京太郎に対する愛をささやく。
あの、幼い頃から知ってる幼馴染達が自分の敵だなんて信じたくない・・・
「いや・・・だとしても・・・だとしてもさ。人体改造なんて事する科学力あるわけが」
「きょうにい。あたしが、毎年決まった時期にストックホルム行くのはなんでか知ってる?」
幼馴染の妹・・・京太郎にとっても妹のような彼女は正座している京太郎の足の上に乗ると自分が座れるようにあぐらをかかせて当然のようにそこに座り込む。
「そりゃあ、毎年ノーベル物理学賞と化学賞と医学生理学賞のトリプル受賞してるからだろ」
「そう。あたしってノーベル賞を毎年とれるくらいの天才なの」
そう言いながら、下から京太郎を見上げる。
「逆にあたしたち以外にできる人いなくない?」
「いや。だって、毎回勉強教えてとかいうから実は勉強苦手なのかと」
「それはきょうにいが好きだからよ」
「え?俺がスキレット?」
「それは厚みのあるフライパン」
幼馴染が京太郎の聞き間違いを指摘する。
「ねえ。本当に脳手術の前に逃げ出したの?」
「スキから後の単語はどこからきたのよ」
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