改造人間は嘆かない

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二人が自分の改造の主犯かもしれないという事実が京太郎の心臓を揺さぶる。 鋭い刃物さえ通さない京太郎の鋼の体もこの事実の前では無力だ。 「じゃあ・・・」 京太郎はそう言いながら不安気に次女に目線を向ける。 「いや・・・あたしはなんもないけど・・・でも好き」 次女はどさくさに紛れて告白する。 「繭を作る前の?」 「それは透き蚕」 三姉妹は自分達こそが京太郎を改造した悪の組織だという。 その上幼馴染は自分を繭を作る前の体がやや透明になった蚕だと言ってくるのだ。 そんな事信じたくない。 「お前たちが悪の組織だって?そんなの・・・あるわけないだろ?お金も持ってるし頭だっていいんだし。 世界征服なんてする必要ないじゃないか」 「は?」 三姉妹の6つの瞳が不思議なものでも見るように京介を見つめる。 「世界征服?そんなもの興味ないよ?」 京太郎は狼狽する。 「じゃあ、何で罪のない人達を襲うんだよ」 「罪のないひとぉ?」 途端に三姉妹の態度がかわる。
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