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揉めている三人に輪をかけるようにリビングに新たな声がこだまする。
「ちょっと!!なにしてんの!!おねいちゃんたち!!」
元気な声の主は彼女たちの妹だ。
幼馴染の妹はリビングに入ると姉二人を押しのけると京介に抱きつく。
「大丈夫だった?きょうにぃ。お姉ちゃん達に変なことされなかった?」
「変なことなんてするわけないでしょ?」
「ただ結婚しようとしただけよ」
姉二人を睨む。
「きょうにぃがおねいちゃん達と結婚するわけないでしょ!!
もういい加減にしてよ!!」
そう言いながら京介にしなだれかかる。
「きょうにぃと結婚するのはあたしなんだから」
「え?」
「悪いけど、きょうにぃとあたしは愛しあってるから」
「は?なにいってんの?あたしと京太郎は既に結婚の約束してるのよ?」
姉の言葉に三女は侮蔑の視線を向ける。
「そんなカビ臭い紙切れいつまでもってんのよ」
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