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「あたしはね、きょうにぃからちゃんと愛してるって言われたのよ。
証拠だってあるわ」
そういうと、ICレコーダーを取り出し、再生ボタンを押す。
「愛してるよ。結婚しよう」
ICレコーダーから流れる記憶にない音声に京太郎は困惑する。
「そんな事言った覚えないけど」
「合成音声ね」
「合成音声でしょ」
「裁判でも証拠として通用する完璧な合成音声よ」
「合成音声って言っちゃってるし」
「科捜研程度じゃ見抜けないあたしが開発した完璧な音声合成よ。
なら、本人が言ったのと変わらないから」
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