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家が隣で、親同士仲が良くて、自分たちも自然と仲良くなっていた幼なじみがあの日、突然何も言わずに引っ越してしまった。
彼女との時間は思いの外、俺にとって大事な存在だったようで、いなくなった翌日から何をしてもあまり楽しく感じなくなり、家の外での笑顔が少なくなった。
いつの間にか月日が経ち、あれから5年後…。
連絡先を交換していなかったので、向こうがあれからどうしているのか、今は何をしているのか、全く知らない。
もうこっちのことなんて忘れているかもしれない。
毎日を惰性で過ごしがちだったある日、俺は交通事故に遭った。
自転車で横断歩道を渡っていたところ、赤信号で突っ込んできた軽自動車にぶつかられた。
幸いなことに、怪我は片腕の骨折といくつかの擦り傷だけで済んだ。
しかし、頭も打っている可能性もあるとかで、骨折と擦り傷の処置の後、大きな病院に行くとこに。
そしてそのまま検査入院。
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