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「わたしだよ、沙織。覚えてない? ひろくん。
昔よく遊んだじゃない」
沙織…? 幼なじみの名前…。
しかも真尋でなく、ひろくんなんて呼ぶのは2人くらいしか…。
名前に反応して、思わず身体を起こし、目の前の彼女をまじまじと見つめる。
ロングヘアになっていて、あの頃より印象が変わっているけど…沙織?
「まさか…沙織…?」
「そうだよ~! やっと思い出してくれた~」
思い出してくれたことの嬉しさを表現するために、笑顔で真尋に抱きつく沙織。
「ちょ、い、一応、俺男なんだけど…っ」
かなり可愛くなってるのにいきなり抱きつくとか心臓に悪い。
でも何でまた病院にいるんだろう?
聞こうと思ったら逆に質問された。
「ちょっと、それ! どうしたの腕」
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