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それから2人で思い出話に花を咲かせた。
出会った頃から今は何をしているのかとか。
「てか、出会った頃からあんまり変わってないよね、ヒロくん。
結構童顔なんじゃない? 高校生に間違えられてそう(笑)」
「うるせ。確かに間違えられるよ!(笑)
逆にお前は随分雰囲気変わったと思う。髪伸びてるし」
「そこ? 他にあるでしょ。可愛いとか大人っぽいって褒めるとかさ」
「…可愛い」
冗談めかして言ってたようだが、照れさせる為に目を逸らしながらもボソッと褒めてみる。
「ちょ、ちょっと…! ストレートに褒めないでよ。照れるじゃない…//」
「っはは(笑) お前が言ったからだし。
それくらい照れるなよ」
軽くからかったところで、真尋は話題をあの日のことへ移してみる。
「…あのさ、あの日のことなんだけど…
何で突然いなくなったのか教えてくれないか。
あれからずっと楽しみのない毎日で…
人の所為にするのはよくないけど、事故ったのもそれが一因だったりするんだよね」
「…!
そう、だったの……。
……ごめんね…本当にごめん…
…ごめんなさい…」
俯いて泣きそうな声で謝ってると思ったらそのまま黙ってしまう。
暫く黙ったのち、飲み物を買ってくると言って、屋上から出て行った。
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