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クリーニング

「ちわーす、白井クリーニングでーす」

「はいはーい」

洗濯物を干していた手を止め、そのまま庭から玄関先へ向かう。

白井クリーニング店は喫茶「南風」の斜向かいにあり、祖父の頃から店用エプロンなどのクリーニングをお願いしている。

うちの定休日に来てくれるから、「白井クリーニング」と聞くと休みだという実感がわいた。

「ちょっと待っててもらえる？出すやつ持ってくるから」

最近は三代目になる予定の繁三(しげぞう)くんが御用聞きに来てくれていた。

源と繁三で、どっちもジジ臭い名前だと笑い合ったことはあるが、年齢が離れているせいか近くに住んでいても幼馴染という親しさはない。