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言うが早いか、沙耶香はくるりと向きを変え、陵介の腕を引いた。 唐突な決定事項に眉を寄せたが、姉の指は強く腕を掴んでいて陵介は前に踏み出すしかなかった。 「は?なんでそうなるっ」 「お姉様の奢りよ」 「そういう問題じゃねぇし…って聞けよ」 困惑する陵介を余所に、沙耶香はいつものお店でいいわよねなんて、勝手に話を進めた。
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