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どくどくと早鐘を打つ心臓は、素直で。 それでもいいから……触れたいんだと言っていて。 『恋はするんじゃなくて落ちるんだ』 そう言っていた陵介の言葉が。 すとんとこころの真ん中に落ちてきた。 「相沢…?」 連絡先を教えてほしいと言ったまま、陵介の指先を見つめていたら、陵介の声が俺を呼んだ。 低すぎない、耳に馴染む心地のよい声。 純粋に、この声が好きだと思う。 もう単純に、理由なんてそれだけでいい気がした。 「あ、ごめん…ぼんやりして」 誤魔化すように苦く笑った俺を見て、陵介は少しだけ眉をひそめて言った。 「…番号、今言っていいか?」 「あ、ちょっと待って…」 陵介は番号を暗記していたようで、なんの用意もしていなかった俺の方が慌ててしまう。

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