3人が本棚に入れています
本棚に追加
鈴谷の方に愛彦温かい涙が濡れる。
「どうして、兄貴はこんな俺にまだ、優しくしようとするんだよ」
「ごめんな...兄貴なのに全く気づけなかった。」
それを聞いてからか、愛彦は声をあげて泣き続けた。
「俺、兄貴のこと裏切ったのに、最低なのにっ！なんで...なんで俺を見捨てないんだよっ...」
「だって、僕にとっては、愛は大切な僕の家族。ただ1人の弟だからだよ。」
鈴谷が、まるで愛彦を落ち着かせるような優しい笑みをする。
「だから、愛の気持ちには応えることできない。でも、これからもずっと僕の家族でいて。ずっと、ただ1人の弟でいて」
最初のコメントを投稿しよう！