3人が本棚に入れています
本棚に追加
~愛彦side
「だから、愛の気持ちには応えることできない。でも、これからもずっと僕の家族でいて。ずっと、ただ1人の弟でいて」
兄貴からその言葉を告げられたその瞬間、俺はただただ、悲しかった。悔しかった。そして、申し訳なかった気がする。でも、心のどこかでは何故か、ホッとしたような感じがして...
そんな、いろいろな感情が混ざり合っていて俺は泣いていることしかできなかった。
兄貴が俺のことを気遣ってその温かい手で俺を抱きしめてくれている。それだけで今の俺には幸せなのかもしれない。
今までごめんな
そして、ありがとう
「すずにぃっ...」
俺は、無意識に昔呼んでいた兄貴の呼び方をして眠りについていた。
最初のコメントを投稿しよう!