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ねぇ……
どうしてそんなに我慢すんの
泣きたい時は泣きなよ
無理して笑う必要ないよ
【やまない雨はない】
そんな簡単な言葉で
片付けるつもりもないけれど……
君が流す涙は
すべて受け止めるから
君が涙零す時には
ずっと傍らに居るから
泣きたい時には
無理すんなよ
突然降り始めた雨が
僕の前で初めて見せた涙を
隠してゆく
雨はどこまでも
君の味方で
君を守るんだ
号泣にも似た雨が止み
澱が全て吐き出されたかのように
澄みきった蒼い空が眼の前に広がる
『落ち着いたかい?』
掛けた言葉に頷き
腫ぼったい眼のまま
こちらを向いた顔には
照れくさそうながらも
満面の笑み
いつしか空には
笑顔の輝きにも似た
七色の橋がかかってた
空はやっぱり
君の心そのものなんだ
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