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旭はニタニタしながらこっちを見て、ゆっくりと二階へと上がっていく。
「晴ちゃん。安心して声出して良いからね。俺、夏樹とお電話するから」
「んーっ! んんー!」
「そんな事言ってないで、早く部屋行け」
「はーい、はい」
旭はズボンからスマホを取り出し、自身の部屋へと行ってしまった。
そして、ドアがバタンッと音をした瞬間、口が解放された。
「も、もー、なにするんだよ!」
「なにするって、口押さえなかったらお前色々言うだろ」
「当たり前だろ。二人して変な会話してるんだもん。止めるに決まって……ンッ…馬鹿……急に……アッ……」
まだ話してる途中なのに、英輝が晴太の両乳首をシャツ越しにギュッと摘んだ。その瞬間、晴太の口からは力が抜ける声が漏れてしまった。
「乳首……摘んだだけでエロい声出すようになったな……」
「誰のせいで……」
「俺のせい」
「ンッ……ハァ……あんっ……」
そこをもう数え切れないほど愛撫され続け、晴太のそこはもう、触れただけでピンっと立つほど敏感になってしまった。
気持ちがいいのだ。英輝から与えられるからこその快楽は。
「マイホームで初のセックス。なんだか燃えるな……」
「ば、馬鹿」
でも、それは晴太も同じだった。
「晴太、愛してるよ」
「ふはっ、急になに言い出すんだよ」
急な愛の囁きに、晴太は笑ってしまった。愛してる、なんて言葉、久しぶりに聞いた。
それは、こうやって落ち着いて話すのも、この行為自体も久しぶりだからかもしれない。
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