第3章 不協和音

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(相手の意向を無視して、勝手に息子の婚約者なんかにするからよ。泣いて喜ぶとでも思ってたら大間違いよね。施政者としての手腕はなかなからしいけど、親馬鹿にも程があるわ)  その視線を感じたのか、ランドルフも一切の感情を消し去った表情になって、彼女に視線を向ける。そして二人の無言での探り合いは、ランドルフの側近が次の予定をこなす為に、彼を呼びに来るまで続いた。
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