大空つばさ

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私立祇園高等学校の屋上で大空つばさは宇宙の起源をろんじていた。 純和風建設の快適から大空つばさは太陽の光をあおむけに、 「爆発するように宇宙は始まり膨張してゆくビッグバン理論は、ダイナマイトを発明したノーベルの業績から教わる科学界の仮説で、目に見えた《物体》から宇宙の終わりを再現できることが本物の物理学者だ」 「ビッグバン宇宙論を正しいと主張する一流大学の教授陣よりも、ビッグバン宇宙論に異を提唱した物理学者のほうが職務を失う」 『物理学者の変わり続ける《詭弁》と進化してゆく宇宙は雲泥の差だ』 「国からの莫大な研究費だけで生活が保障されている科学者の人達は、日本人らしい謙虚さを『いけばな』から学ぶべきです」 華道家の名合蘭も太陽の光をあおいでいた。 「名合蘭に一目惚れしたから、大空つばさと恋(つ)き愛(あ)ってください」 大空つばさから告白うけたけど、名合蘭は失礼のないようお断りした。 「名合蘭に動(ふ)ら揺(れ)たが、ビッグバン宇宙論の有限さを信じるほど無能でない」 世界一のIQをもつ天才ぶりの大空つばさは、名合蘭を交(あ)き際(ら)めなかった。 「屋上で名合蘭と大空つばさはほうけていたのか。宇宙物理学の授業がはじまってるぞ」 授業をさぼっている大空つばさと名合蘭を仁王剛は屋上からつれだした。
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