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おかあさんがいきなり立ちどまりました。そしてかれんちゃんの背くらいにしゃがみました。
「かれんちゃんは、えまちゃんと仲直りしたい?」
なみだが止まらなくて声がでなかったかれんちゃんはひっしにくびを縦に振りました。
「そういうときはね、自分からごめんねっていうの。それだけ。わかるでしょう?」
「・・・いやだ・・て・・・いわれたら?」
「大丈夫。えまちゃんもかれんちゃんにあやまりたいっておもってるよ。おかあさんわかる。」
ぬれた目でおかあさんをみると、おかあさんはにっこり笑っしずみかけたお日さまを指さしました。
「けんかしたときはね、お日さまがいなくなる前にあやまらなきゃダメなの。」
「えっ!」
「だから今から走って、えまちゃんのおうちにいこ―。」
「う、うん。」
そうしてかれんちゃんは、えまちゃんと仲直りすることができました。ちゃんちゃん。めでたしめでたし~。
・・・・・。
とにかく、そういうことがあったのだ。
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