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夕日の沈みかけた道で、私はため息をついた。
今日はいろいろ疲れた一日だった。
はあ。
この道から帰るのは久しぶりだ。確か幼稚園の頃、よくとおってたのだ。そうだ。なんかいろいろ思い出した。恵真と初めての喧嘩をしたとき、お母さんにアドバイスをもらったのだ。
そしてあれから9年後の今、ここに立っている。感慨深い。
いきなりですが自己紹介をします。
石丸香蓮です。曽良東中学3年生です。毎日バレーボール部で青春をしています。運動は得意です。勉強はできます。できるけどやらないから成績がよくありません。受験を前に焦る気持ちもありますが、部活のことで精一杯です。好きな男子はいません。うちの学校の男子は馬鹿ばかりだからです。
・・・何やってるんだ私。
今日、斑鳩恵真と大喧嘩した。幼稚園から親友と呼べる仲の私たちで、喧嘩はよくするけれど、今回のは結構ひどい。部活の部員と顧問を巻き込んでの喧嘩で、なかなか後に引けなかったからというのがある。
仲直りもまだしていない。私も恵真も今、お互いのことが大嫌いな状態だ。だから今日は、いつも恵真と帰る道と違うこの道で帰っている。
うちのバレー部は弱小団体だ。でもみんなのやる気はばっちりだ。もちろん私も、部長である恵真も。
そこで、恵真と顧問の先生は、弱小団体が強豪団体になる案を練った。ほとんどは効果がありそうなものだったし、私も大賛成だった。
ただ1つだけ、これはどうかと思ったものがあった。
効果はありそうな方法だった。
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