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「いろいろ言いたいことがあるんだけど・・・。」
恵真が声を出した。みんな静かになる。
「ごめん。だけど・・」
「わー恵真が謝ったー。」
「いえーい。」
「いやだから、」
「恵真。」
何か言おうとする恵真と黙らせる。
「いいじゃん。お日さまが沈む前に仲直りできたから。」
恵真は面白くなさそうな顔をした。でも私、知ってる。こういう顔をした恵真は本当に楽しい時の恵真なのだ。
次の日やっぱり部内で激しい討論があったのだが、その話はしない。それは私たちにとって仲直りの必要なことではなかったから。
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