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その先に
あの時、どうして突然恵真にあやまろうと思ったのかはわからない。幼いころを思い出したからなんだろうけど、どうしてそこからあやまるという選択になったのだろう。
まあそれはきっとあの太陽のみぞ知ることなんだろうと思う。そう考えるとなんかかっこよくない?
ただ、あの事件で私はひとつ、気づいたことがある。
幼稚園の時の私も、中学生の私も、あの道にいた私はみんな同じ私だった。
当たり前のことなんだけど、そうなんだけど、あの事件で一番私が実感したことはそれだった。自分は成長してずいぶん変わったけど、やっぱり幼稚園児の私と同じだということ。
そして私はもっと大きくなって、またこの道に立つだろうということ。確実ではないけどね。そう思った。
今、私は喜んでいる。
また、あの太陽が見えた道に立っているから。
問題です。今の私はどんな私だと思う?
正解は・・・教えないよ?レディは自分の年を教えないから。あはは。
でもまあまあ幸せに暮らしています。
当たり前のことだよね。
お日さまも、夕日も、私が見ているギラギラの太陽も、その先へ進むのだから。
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