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「ありがとう。ラッコくん。助かったよ」
あらいぐまちゃんは、岸に座って言いました。
「林檎の味はぼくにはわからないや。あらいぐまちゃん、貝食べる?」
今度はラッコくんが貝を渡しました。
あらいぐまちゃんは、さっそく貝を洗い始めます。
ラッコくんは黙ってそれを見ていました。
(いつ食べるんだろう)
ラッコくんは思いました。
(どうやって食べるんだろう)
あらいぐまちゃんがそんなことを考えていることをラッコくんは知りません。
考えていることが噛み合わないけれど、なぜか二匹はいつも一緒に居ます。
おわり
2016年 6月1日
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