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深見さんがじっと私を見ている。嘘偽りがないか、見定められているみたい。
「嘘ついたら針千本だよ」
「嘘じゃない……」
「あたし達の情報網ナメてたら痛い目にあうよ」
「深見さん」
「な、なによ……」
「私はちゃんと彼との関係を断ちました。あなたが私を気に入らないのなら矛先はすべて私に向ければいい。彼に何かしようとするのは間違いよ」
私も深見さんを強く見つめた。
例え、元生徒であっても私は彼を陥れようとする人間は許せない。
悠馬を想う気持ちはファン以上のものだと言うのなら、なおさら許したくない。
「ふん……っ、とにかくあんたが悠馬と離れたならそれでいいわ」
「……」
「その上、教師も辞めてくれるなんてあたしにとっては嬉しい限りだしね」
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