1171人が本棚に入れています
本棚に追加
すやすやと幸せを満喫していたら、ふいにドアをノックされた。
「…………」
「…朝だぞ……?」
「…………」
「リュウキ…? 先に、みんなでメシ食ってるからな。なくなっても知らないぞ」
なぬ。
メシ、と聞いて、俺の腹が反応する。
起きたくはない。
だが、メシにありつけないのは、勘弁。
仕方なく、眼を開ける。
真っ白い壁に、暗い真紅の天井。
12畳ほどの広さの部屋に、洋風のベッド、椅子、小さな丸テーブル、洋服箪笥。
あとは、白いゴミ箱。
それしか設置されてない、妙に綺麗で洒落た部屋。
もちろん、俺の部屋じゃない。
最初のコメントを投稿しよう!