☆☆序☆☆

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すやすやと幸せを満喫していたら、ふいにドアをノックされた。 「…………」 「…朝だぞ……?」 「…………」 「リュウキ…? 先に、みんなでメシ食ってるからな。なくなっても知らないぞ」 なぬ。 メシ、と聞いて、俺の腹が反応する。 起きたくはない。 だが、メシにありつけないのは、勘弁。 仕方なく、眼を開ける。 真っ白い壁に、暗い真紅の天井。 12畳ほどの広さの部屋に、洋風のベッド、椅子、小さな丸テーブル、洋服箪笥。 あとは、白いゴミ箱。 それしか設置されてない、妙に綺麗で洒落た部屋。 もちろん、俺の部屋じゃない。
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