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粉雪も降りそで降らない正月休み
恋人なりたての七緒を置いて(同棲なぞしてないけどまぁ気分的に)実家へと里帰りしていた俺
大晦日から元旦にかけて久し振りの実家でぐだぐだゴロゴロ転がって紅白見て「今年はさっちゃんもみっちゃんも出ないなら紅白何でやってんの?」とかずーっと毒づきつつもやっぱりえーけーびーは可愛いし、あゆは今から結婚式かい?てくらいドレス凄ぇし
グラスを空けては酒を継ぎ足す俺と親父におかんは呆れ、それでも俺の里帰りを喜んでくれてた、ようだ
知らんけど。子供が帰ってくれば嬉しいんじゃねぇかという推測ですけど
聞いてくれる?お姉さん達
年が明けてすぐに七緒に電話した訳よ。淋しかろうと思って。思うよな?付き合いたての可愛い恋人(無論俺)がハッピーニューイヤーも直接言えない群馬なんだから
それなのに、あいつ
「ななおー、明けましたーおめでとー」
『おうおめでとさん。悪ぃ今ちっと出先なんだわ』
「あん?どこ?」
『初詣』
「あんん?誰と」
『友達』
「お、おぉ、そうか、悪かった」
『おぅ、んじゃ二日にな』
お仕舞い
初電話で初会話で初恋人、だったのに、どーゆー事なんだ
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