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「スマート過ぎますね」
甘いお酒を味わう様に飲むまいんちゃん。
「けっ、カッコつけやがって」
密さんが絡み酒になりそうな雰囲気になった。
「こんばんわー」
明るい声と一緒に二人の女の子が入って来た。
「あら、あすかに七美じゃない。
いらっしゃい。さぁ座って座って」
広島在住の二人が現れると、密さんは身なりを正した。
やはり、可愛い子には目がないのだろう。
「後から数人来ますので、テーブルでいーですか?」
七美はそう言いながら、カウンター中に入り、自分でおしぼりとお通しの準備をした。
昔バイトしていたせいか、店の中では従業員の様に、働いて(働かされて)いる。
「あすかちゃん久しぶりー」
「まいんちゃーん」
双葉社繋がりの二人は、戦友でありライバルでもある。
しかし、仲良い事に違いはない。
「七美ちゃん、子供はどーう?」
「密警部!!お久しぶりです。子供は可愛いですよー」
エブリスタ殺人事件で同僚だった二人は、スマホを見せ合い、子供の自慢話をはじめた。
「こんばんわ」
渋い声。
暖簾をくぐったのは、亨ちゃん。
「孫見にきたついでだ」
「いらっしゃい。ゆっくりしていってね」
続々と集るクリエ。
夜はまだ始まったばかり。
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