臨時開店 居酒屋 輪Rin

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女将は、ふと思う。 クリエが集まる店の中を見て。 リアルであれば繋がる事の無い人々。 エブリスタというサイトを通じ広がった輪。 書籍化したクリエもいれば、まだ芽が出ないクリエもいる。 名前だけは有名だけど、ネタ扱いされるクリエや、静かに自分の道を進み続けるクリエ。 年齢も違ければ、出身も違う。 でも、話をすれば尽きる事はない。 書けなくって、苦しくって。 イライラして、誰かに八つ当たりしたい。 でも、作品は全て自分の手によって作られる。 読者さんの高い要求や、アンチの存在。 振り回されてしまうのは、仕方がない。 でも、作品は自分の分身。 どんなに叩かれても、可愛い存在。 作家と言いきれない自分がもどかしくもあり、作家だと言いたい自分もいる。 ダメ出しされて、凹んで。 でも、物語をつくるのが何よりも好き。 そして、一生懸命書いた作品を好きだと言ってくれる人が一人でもいれば、飛び跳ねる程、嬉しい。 一人でも、読んでくれたら。 一人でも、認めてくれたら。 一人でも、笑顔にさせられたら。
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