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あらすじ
高校三年、夏の終わる頃。
海の見える公園で同級生の【涼】から告白を受けて、付き合うことになった【ちとせ】
とりあえず付き合ってみたものの、次第に惹かれていくちとせ。
別々の道へ進学したけれど、幸せな毎日が続くと思っていた。
三年目の付き合い記念日。
社会人と学生という、すれ違う生活の中で涼の浮気を目撃する。
何も手が付かなくて毎日落ち込んで泣いて過ごしていた。
そんな折、海の見える公園で出会ったおとなしくて控えめな高校生【きょうと】
純情なきょうとの気持ちに打たれ、心の葛藤と向き合っていく。
調子良く過ごせたり、全然ダメだったり、気持ちの浮き沈みの激しい毎日。
そんな中でも好意を寄せてくれる、きょうとや職場の上司やこどもたち。
周りの人たちに支えられて立ち直っていく。
ある日、きょうとから告白を受けそうになる。
とても緊張した顔つきに真剣な眼差し。
きょうとを傷付けたくないちとせは、自分が涼とどうしていきたいのかを考え話し始める。
導き出した答えは、もう浮気なんてさせないほど幸せになるということ。
結婚を前提に付き合ってほしいということだった。
きょうとから応援してもらい勇気を貰ったちとせは、涼と会って自分の気持ちを伝えようと決心する。
しかしどうしても顔を合わせると素直になれないちとせ。
お詫びとか言い訳ではなく、自分の本当の気持ちを知って欲しいと涼が用意していたのは婚約指輪だった。
自分と同じことを考えてくれていたことが嬉しくて、同時に苛立っていた自分が情けなくて、涙するちとせ。
ようやく涼とのわだかまりを解きほぐす。
長い回想を終えたちとせは海の見える公園にいた。
涼から呼び出されて待ち合わせの約束をしていた。
今日ここで何かが起こる良い予感がある。
右手の薬指にはめた指輪がキラリと光っていた。
正式なプロポーズへの期待感で胸がいっぱいの中、話は終わります。
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