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見た瞬間分かっていたのだ。
嗚呼、この女は死期が近いな――と。
死神だから――すぐに。
だからこそ終は、すぐさま標的を優奈に決定した。
どんな殺し方をしてやろうか考えるだけで、終は楽しい気分になれた。
グチャグチャにしてやろうか、はたまたバラバラにしてやろうか。
その事を考えている時間が、終の至福の時。
これも皆、全て――一人前の死神になる為。
せいぜい利用させてもらうとしようか……!!
長谷優奈――――。
「ククククク……!」
ファイルを口元に当て、終は含み笑いをする。その姿は不気味以外に表し様のないくらい、妖しげなものだった……。
重くて、残酷で、だけれど――
最高に楽しい。
こうして夜は、更けていく。
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