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「被害者は差出人の事だけを、誰かに話していたんですか? 内容については何か――」
「……パーティー」
「「パーティー?」」
功二の言葉に圭恵と巴那、二人同時で疑問を口にする。
「詳しくは分からないが、パーティーの招待状だと被害者が言っていたそうだ」
三人の頭には?ばかりが浮かんでいた。
一体何故、パーティーの招待状なのだろうか?
三人はどのようなパーティなのかを、それぞれ想像してみる。
ダンスパーティ?誕生日パーティ?それとも、何らかのお披露目パーティなのか?
一口にパーティといっても、種類が沢山あるのだ。
更に増えていく疑問点。探れば探る程、疑問という名の迷路に陥るような気がして、三人の頭は混乱の渦へと呑まれていった。
そんな中、圭恵が数ある疑問点の一つを持ち込む。
「パーティーって……どこで? 場所は書いてなかったの?」
「場所がどこだかは、書かれていなかったらしい。ただ――」
「「ただ?」」
圭恵と巴那はまたもや、同時に言った。
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