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「まあ、琴音も誰かに愛されたら自信になるのかもしれないね。それが黒崎さんなら、尚良いのにね」
「えっ?!」
「何?」
あい。アイ。AI。愛。
無理だっ!
「私は今のままでも……」
「今で満足してどうするの? 琴音もそろそろ、しっかり恋愛しなさい」
「ううっ」
恋愛初心者、藤原琴音。
もしかしたらこれが恋かもと思った途端、壁にぶつかりました。
自信持つどころか、挨拶すらまともに返せないのに、ここからどうすればいいのか。
暗中模索。いや、模索もできていない。
五里霧中。いやいや、千里かも。
そんな会話をした日の退勤後、更なる壁が立ちはだかるとは思ってもみなかった。
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