35人が本棚に入れています
本棚に追加
「そんなこと言っても、分かれてしまったものは仕方ないだろ」
「そうだけどぉ、俺、祐也がいないクラスとかやだもん。そんな高校生活認めないもん」
「もんとか言うな。どうせお前のことだ、すぐに友達が出来たんだろ? 三人くらい」
頬に手を当てたままの朔夜が、ぱちくりと瞬きをする。
「よくわかったね?」
「なんとなくな。クラスメートに一人、他のクラスの子で一人、先輩に一人。全員女子……だろ?」
「正解。祐也ってエスパーだっけ」
ぱちぱちと手を叩く朔夜を横目に、俺は小さく溜め息をついた。
最初のコメントを投稿しよう!