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「その『親友』のせいで、俺は迷惑を被ってるけどな」
ストーカーや嫉妬、仲介を頼まれたり、朔夜に近付く為に俺に取り入ろうとしたり――このモテ男のせいで起こる事件その他諸々が起こるたびに、俺はほぼ毎回巻き込まれていた。
じとっとした目で睨まれ、朔夜は気まずげにたじろいだ。
「それは悪いとは思って、るぅ!?」
語尾が素っ頓狂に跳ね上がる。同時に、視界から朔夜が消えた。
――消えた?
「……っ!」
ちらりと隣の地面を確認して、瞬時に駆け出す。
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